我が家の食卓に欠かせない、平田牧場三元豚。
愛用している食材宅配「生活クラブ」の学習会で、生産者の方のお話を聞く機会がありました。
講義内容が学びになったことはもちろん、目の前で三元豚の解体を見ることができ、有意義な時間に。
生産者の方に直接、質問できる機会なんて滅多にありませんよね。
本当はすべて記事に書き留めたいところ。
しかし、一般に公開できない情報もあるので、私の感想を中心に学習会の内容を紹介します。
- 無添加生活4年目
- 病院管理栄養士として10年勤務の勤務経験あり
- 生活クラブとパルシステムを愛用し、コスパの良い無添加生活を実践中
当日の流れは以下の通りです。
- 生産者さんからの講義
- 豚肉の解体
- 豚肉の食べ比べ
- 質疑応答
今回の豚肉学習会は、参加費300円で無料託児付きでした。
充実した学習会なのに安くないですか?!
参加費が安くて、託児が無料なのは「生活クラブ」だから!
「生活クラブ」を利用した本音を知りたい方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
▶生活クラブを高いと思っている人必見!愛用歴4年目の主婦が価格を徹底比較!おすすめ調味料も紹介
生産者さんからの講義
生産者さんの講演詳細に入る前に、平田牧場の動画を紹介しますね。
生活クラブと平田牧場の出会い
生活クラブは50年以上前、無添加ウィンナーを作っている製造者を探していました。そこで出会ったのが平田牧場。
平田牧場の協力のもと、無添加ウィンナーの販売をスタートした当初、冷蔵搬送の体制が構築できておらず、搬送中に無添加ウィンナーが腐ってしまったエピソードあったそうです。
腐ったウィンナーを手にした組合員は、「本当に無添加だ!」とクレームどころか、確信を深めたとか。
その後、生活クラブと平田牧場の共同出資により、冷蔵状態で搬送できる会社を設立し、現在に至ります。
平田牧場こだわりの豚とは
平田牧場では、2種類の豚が育てられています。
日本の米育ち・平田牧場三元豚
出典:平田牧場 三元豚 | ブランド豚のご紹介 | 平田牧場について | 平田牧場公式サイト (hiraboku.info)
三元豚とは、3つの種類を交配させた豚のこと。
平田牧場のこだわり、黒豚を交配することで、とろけるような味わいになるそうです。
生活クラブで取り扱っている豚肉はすべて、この平田牧場三元豚ですよ。
日本の米育ち・平田牧場金華豚
純粋な金華豚は、高価なため手に取りにくい食材ですよね。
そこで平田牧場では、高価な金華豚に他の種類を交配させることで、価格を抑えつつ、金華豚のおいしさは残した独自の豚を完成させました。
金華豚ってなぜ高いの?
金華豚といえば、ハムのイメージ!
金華豚の詳細は、下記を参考にしてくださいね。
金華豚とは、中国浙江省金華地区が原産のたいへん貴重な豚です。 全身は小型で白く、頭とお尻のしっぽ部分が黒いのが特徴です。一般的な豚の飼料であるトウモロコシや麦は与えず、主に野菜類を食べて育てられます。 そのため、普通の豚よりも脂肪がつきにくく、ハムなどの加工に適した品種とされているのだとか。そのあまりのおいしさからプロシュート、ハモン・セラーノと並んで「世界三大ハム」のひとつとされ、中国では古くからこの金華豚が飼育されてきたのだそうです。
まぼろしの豚「金華豚」って知ってる?世界も認めたその魅力を徹底解剖 – macaroni (macaro-ni.jp)
飼育環境や飼料
大切に育てられてる平田牧場の豚たち。おいしさは、豚を健康に育てることにあるそうです。
健康に育てるための工夫として行われている、飼育環境や餌のこだわりを紹介します。
飼育日数
一般の三元豚の飼育日数は約150日〜180日。
平田牧場の三元豚は約200日。
じっくり育てられていることが分かりますね。
飼育環境
豚舎の写真は下記をご覧ください。
出典:ブランド豚のご紹介 | 平田牧場について | 平田牧場公式サイト (hiraboku.info)
自然光と新鮮な空気が入る開放的な豚舎。
1頭当たりの飼養スペースは、一般的な基準の1.4倍です。
ストレスなくのびのびと過ごせる空間といえるでしょう。
飼料(エサ)
一般的な飼料は、輸入のトウモロコシが中心です。
対して、平田牧場の餌は国産米、遺伝子組み換えでない輸入トウモロコシなどです。
輸入トウモロコシは、収穫後のポストハーベストフリー。
安心できる飼料が与えられていますね♪
飼育日数、飼育環境、飼料を一般と比較し、以下にまとめました。
飼育日数 | 飼育環境 | 飼料 | |
平田牧場 | 約200日 | 光や風が入り開放的 | 国産米、 遺伝子組み換えでない・ ポストハーベストフリーなトウモロコシ |
一般的な牧場 | 150~180日 | 窓がなく閉鎖的 | 輸入トウモロコシ中心 |
飼料米のメリット
飼料に国産米を使うメリットが2つあります。
①休耕田で飼料米を作ることで、災害対策になる
メカニズムは下記の通りです。
実は農地には、洪水防止という機能があります。そのため、農地の優れた貯水機能を利用して、あぜに囲まれている水田や水を吸収しやすい畑の土壌に、計画的に雨水を貯留することによって、洪水対策として利用している取り組みもあるのです。しかし、耕作放棄地となってしまうと、農地が持つさまざまな機能が失われ、洪水の発生がおさえられなくなってしまいます。
耕作放棄地とは?農地が放棄される問題や対策、支援などを徹底解説! | 不動産査定【マイナビニュース】 (mynavi.jp)
他にも、雑草や害虫が増えないメリットがあります!
②米の自給率向上につながる
豚が食べる飼料米は、人が食べる量をはるかに超えます。
その豚を私たちが食べることで、国産米の消費量増加に役立ちます。
循環型の生産体制
生き物を育てると必ず産生されるのが、「排泄物」。
平田牧場では、排泄物を堆肥として近隣住民等に提供しているそうです。
また、平田牧場がある庄内で資源を循環させています。
資源循環のイメージは下のイラストです。
出典:SDGsへの取り組み | コミットメント | 平田牧場について | 平田牧場公式サイト (hiraboku.info)
安全な飼料を食べている豚の堆肥!土が栄養豊富になりそうですね♪
管理の行き届いた工場
平田牧場の工場は、「FSSC22000」を取得しています。
FSSC22000とは、「国際的に定められた安全な食品を消費者に届けるための仕組み」です。
異物混入対策、鮮度を維持するための温度管理などが徹底的に行われています。
豚肉の解体
私はマグロの解体を見たことがありましたが、豚肉の解体は初めて。
解体前の3分割された半身を見るのも初めてだったので、ドキドキでした。
解体を見学して学んだポイントは3つ。
- 1頭からとれる各部位の肉は多くない
- 好きな部位だけでなく、いろいろな部位の商品を注文することが大切
- 端材はひき肉となり、脂や骨も無駄なく使われている
半身からヒレは1本、肩ロース3ブロック、肩3ブロックが切り分けられました。
丁寧に手作業で切り分けられていても、端材ができてしまう。そのため、ひき肉を注文する必要があると知りました。
切り落としを愛用していましたが、ひき肉も注文します!
とにかく美味しいどんな料理にも使える、切り落としをぜひ試してみてください!
焼くだけ簡単!絶品味噌漬け焼きもおすすめ♪
豚肉の食べ比べ
平田牧場三元豚と、スーパーで買われた豚肉の食べ比べがありました。
どちらの肉かわからない状態で食べ、後から正解発表!
私は平田牧場のお肉を当てることができませんでした~
正直、ショックでした。
言い訳すると、私が愛用しているのは冷凍の切り落としです。生の状態から焼いたお肉は食べ慣れていないので・・・(笑)。
今回の学習会の参加によって、他のお肉にも興味を持ったので、更に愛用します♪
質疑応答
組合員の疑問に丁寧に応えてくださいました。
すべては書けないので、一部紹介しますね。
- ネットに「抗生物質を使うと成長が早くなる」と書いてあったが本当か?
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そんなことはあり得ない。
- 国産米が飼料(エサ)として与えられるなら、国産トウモロコシを飼料にすることも可能か?
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円安の影響もあり、輸入のトウモロコシより国産の方が安価で生産できる可能性はある。
- 生活クラブと他で買える豚肉は、飼育方法など差があるのか。
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値段以外の差はない。生活クラブは、購入頭数を決めて契約しているため、他より安い。
そのため、余らないように組合員にいろいろな部位を買ってほしい。 - 豚熱感染予防として、ワクチンを接種しているか。
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県の指導の下、接種している。しかし、休薬期間は生活クラブの規定により、薬事法より長く設けている。
- 豚が病菌かかった時の対処法
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病気に罹ることは滅多にない。例えば肺炎に罹ったら、投薬し離れたところで飼育。少し経てば元気になる。
生産者に直接質問でき、疑問が解消された最高の機会でした♪
その他の学び
質疑応答や講義+αで新たな学びがあったで、まとめていきます。
- 放牧飼育のデメリット
豚は雑食のため、放牧中に寄生虫などなんでも食べてしまう - 平田牧場では、必要最低限の投薬をしている
豚の健康維持や、商品として出荷するために必要最低限の投薬をする - 一般的な窓のない密閉された豚舎のメリット
窓がないため、感染症の病原菌が入りにくい
豚の特性、飼育環境によるメリット・デメリットを知ることができ、豚肉を選ぶ判断基準が増えました!
まとめ
平田牧場・豚肉学習会の感想をまとめました。
何度も繰り返しですが、生産者に直接会える・質問できる貴重な機会。
無添加生活の自分軸を考えるきっかけになる、新たな学びがありました。
消費者の立場で本記事をまとめると、以下の通りです。
平田牧場の豚肉は、安心安全な飼料を食べ、ストレスなく開放的な豚舎で過ごし、丁寧に育てられている!
生活クラブの利用や、平田牧場の豚肉に興味を持っている方の役に立つと幸いです♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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