【日本の塩にも含まれる？】マイクロプラスチックが入っていない安全な塩11選！徹底調査した結果を紹介

「世界の9割の塩から、マイクロプラスチックが検出された」

「アジアの塩が、マイクロプラスチックに汚染させている」

このような情報を目にしたことはありませんか？

かく言う私も不安になり調べてみると、マイクロプラスチック対策を公表しているメーカーは、ほんの一部だと知りました…

そこで、各メーカーにマイクロプラスチック対策を問い合わせ、結果をこの記事にとめました！

また、「日本の塩にマイクロプラスチックが含まれるか」を調査した論文から、日本の塩の実態を紐解きます。

＼ すぐに見たい方はこちら！ ／

マイクロプラスチックとは

まず、マイクロプラスチックとは何かを解説します。

マイクロプラスチックとは、「直径5㎜以下の微小なプラスチック」。

一次的マイクロプラスチックと、二次的マイクロプラスチックの2つの種類があります。

一次マイクロプラスチック

一次マイクロプラスチックとは、洗顔料・歯磨き粉などの日用品に含まれるマイクロプラスチックビーズのこと。

生活排水として海に流出しています。

二次マイクロプラスチック

二次マイクロプラスチックとは、捨てられたビニール袋やペットボトルなどの、プラスチック製品が川を伝って海へ流出し、様々な刺激によって壊れ、直径5㎜以下になったもの。

マイクロプラスチックの問題点

次に、マイクロプラスチックの問題点を紹介します。

それぞれ解説しますね。

マイクロプラスチックが入っていない塩11選

ここから、「マイクロプラスチックが入っていない」と確認が取れた塩を紹介します。

この記事では、マイクロプラスチックが混入しやすい天日塩を中心に、ミネラルが多いおすすめな商品を取り上げています！

上記に含まれない精製塩(いわゆる食塩)は、イオン膜を使って作られるためマイクロプラスチックが含まれない可能性が高い塩です。

※「日本の塩の安全性」で詳しく解説しますね。

確かに、精製塩を選べばマイクロプラスチック含有の心配は一気に解消できます…

「マイクロプラスチック含有のリスクがあっても、天日塩を選びたい！」

その思いで、一つ一つのメーカーに問い合わせしました！

次から安全とおいしさを兼ね備えた商品を、紹介しますね♪

おすすめ商品一覧

気になる商品の、「商品詳細」をクリックすると、特徴を詳しく確認できます。

商品	内容量	価格	製造方法	初心者向け	コスパ	うま味
ぬちまーす 商品詳細	111g	1250円	逆浸透膜、 常温瞬間空中 結晶性塩法
雪塩 商品詳細	120g	920円	RO膜、 加熱ドラム
粟國の塩 商品詳細	250g	1150円	平釜
土佐のあまみ 商品詳細	130g	621円	天日
カンホアの塩 商品詳細	150g	990円	天日
海の精 あらしお 商品詳細	170g	405円	天日、平釜
海の精 ほししお 商品詳細	120g	464円	天日
ゲランドの塩 商品詳細	500g	1280円	天日
青い海 商品詳細	1㎏	599円	逆浸透膜、 平釜
シママース 商品詳細	1㎏	622円	溶解、平釜
真塩 商品詳細	1㎏	328円	溶解、平釜

自分にあった商品の選び方

以下の図を参考にしてください♪

当てはまるイラストをクリックすると、商品詳細にジャンプできます！

この記事で紹介している安全な塩の特徴や栄養成分、そして選び方をまとめています！

塩メーカー9社のマイクロプラスチック対策

続いて、各メーカーに問い合わせた「マイクロプラスチック対策」を紹介します！

メーカーからの返答を引用、一部抜粋してまとめました。

塩の製造方法を知っておくと、海水に含まれるマイクロプラスチックが除去される工程を、イメージしやすくなります！

前置きが長くなりましたが、次から各メーカーのマイクロプラスチック対策を紹介します。

ぬちまーす

まずは、ぬちまーすのマイクロプラスチック対策を紹介します。

独自製法で作られるサラサラなパウダー状が特徴です！

ミネラル豊富な塩

名称	塩
原材料	海水（沖縄県　宮城島）
製造工程	逆浸透膜、噴霧乾燥、低温焼成
マイクロプラスチック混入	なし

マイクロプラスチックより、はるかに小さいフィルターで除去されているので安心！

雪塩

次に、雪塩のマイクロプラスチック対策を紹介します。

お菓子作りにも使える塩

名称	塩
原材料	海水（宮古島）
製造工程	逆浸透膜、加熱ドラム
マイクロプラスチック混入	なし

「宮古島ならではの天然フィルター」、「製造時の精密なフィルター」2回のフィルターで安心！

粟國の塩

続いて、粟國の塩のマイクロプラスチック対策を紹介します。

20年の研究の末、完成した塩

名称	食塩
原材料	海水（沖縄県　粟國国島）
製造工程	天日・平釜
マイクロプラスチック混入	なし

検査結果を送ってくださる潔さ！フィルターが3本使われているので、検出されず当然です。

土佐の海の天日塩あまみ

次に、土佐の海の天日塩あまみのマイクロプラスチック対策を紹介します。

高知で丁寧に作られた天日塩

名称	食塩
原材料	海水（高知県）
製造工程	天日
マイクロプラスチック混入	なし

重金属、微生物、放射性検査までも検出されていない精密さ！

カンホアの塩

続いて、カンホアの塩のマイクロプラスチック対策を紹介します。

石臼で粉砕するこだわりの塩

名称	食塩
原材料	海水（ベトナム・カンホア）
製造工程	天日、粉砕
マイクロプラスチック混入	なし

こんなに丁寧な解説を、HPに掲載しているメーカーは他にありません！安心な塩の証拠です。

海の精

次に、海の精のマイクロプラスチック対策を紹介します。

海の精の商品は2つあるので分けて紹介しますが、マイクロプラスチック対策は共通です。

あらしお

愛用者が多い日本の伝統海塩

名称	塩
原材料	海水（伊豆大島）
製造工程	天日、平釜
マイクロプラスチック混入	なし

繰り返し行われる濾過が、安心材料！さすが日本の伝統海塩です♪

ほししお

希少な国産天日塩

名称	塩
原材料	海水（伊豆大島）
製造工程	天日
マイクロプラスチック混入	なし

「ほししお」も「あらしお」と同様なので安心！

ゲランドの塩

続いて、ゲランドの塩のマイクロプラスチック対策を紹介します。

1000年以上続くフランスの伝統塩

名称	食塩
原材料	海水（フランス・ゲランド）
製造工程	天日、乾燥、粉砕
マイクロプラスチック混入	直接回答は得られず

ゲランドの塩は、直接問い合わせることができませんでした。

得られた情報を整理します。

フランスブルターニュの自然保護区でとれるゲランドの塩
フランス西部の大西洋沿岸に広がるゲランドの塩田では、自然の力を利用して、9世紀頃から変わらず職人の手作業による塩づくりが伝統的に営まれてきました。
広大なゲランドの塩田一帯は、1968年から始まったリゾート化計画により、環境が破壊され、塩田がなくなることが確実と考えられていました。
しかし、リゾート開発に反対する若者たちが塩職人の運動に加わり、ゲランド塩田を再生していきます。
生物学者により、この地方の塩田の生態系の豊かさも証明され、その研究と塩職人や若者たちの環境保護運動が合わさり、1996年には国の自然保護区とすることに成功しました。
美しい自然を守る人々の思いと行動が、この地の海塩からマイクロプラスチックが検出されていない理由かもしれません。

令和3年2月1日（月）配信 MAIL MAGAZINE (hiryu.biz)

自然保護区で作られる塩なので安心！

青い海・シママース

次に、青い海・シママースのマイクロプラスチック対策を紹介します。

2つの商品の、マイクロプラスチック対策は共通です。

青い海

コスパの良い平釜塩

名称	食塩
原材料	海水（沖縄県）
製造工程	逆浸透膜、平釜
マイクロプラスチック混入	なし

ISO22000の認証取得しているため、品質に間違いなし！

シママース

サラサラで使いやすい再生加工塩

名称	食塩
原材料	天日塩(89.3％メキシコまたはオーストラリア）、海水（10.7％沖縄県）
製造工程	溶解、平釜、焼成
マイクロプラスチック混入	なし

「青い海」と同じく、ISO22000の認証取得しているため、品質に間違いなし！

真塩

最後に生活クラブの真塩のマイクロプラスチック対策を紹介します。

生協の1つ「生活クラブ」の再生加工塩

名称	食塩
原材料	天日塩(89.3％メキシコまたはオーストラリア）、海水（10.7％沖縄県）
製造工程	溶解、平釜
マイクロプラスチック混入	なし

「真塩」の提携生産者は、先ほど紹介した「青い海」と「シママース」を生産している「株式会社青い海」です。
品質管理がしっかりしている会社が、作っている生活クラブの「真塩」。

生活クラブ愛用者の私が、本音をレビューした記事があります。

ぜひ読んでくださいね！

日本の塩の安全性

日本の塩が安全かを知るためには、まず日本で多く作られる塩の種類を知る必要があります。

日本で多く作られている塩は、「精製塩」と、「再生加工塩」

・精製塩：イオン膜で作られた塩のこと
・再生加工塩：輸入した天日塩を日本の海水で溶かして、再結晶させたもの

次から2つの塩の安全性を、論文から紐解きます！

精製塩

まず、精製塩にマイクロプラスチックが混入しやすいかを解説します。

参考論文は、以下の通りです。

参考論文

国内で流通している市販食用塩の多くはイオン交換膜法で製造されている。この方法は、国内の海水を原料とし、これを砂ろ過器で濁度が 1 mg/L 以下まで清澄化し、イオン交換膜電気透析槽で濃縮したのち、真空式蒸発缶で塩結晶を得る方法である。イオン交換膜電気透析槽に装着されたイオン交換膜は、1 nm 以上の溶存物質を透過しないため、MPs を含めた濁質が製品に混入することは非常に困難である。

※MPs＝マイクロプラスチック

塩中のマイクロプラスチックの分析ja (jst.go.jp)

イオン膜は、1nm以上の物質を通さない！（1nm＝0.000001㎜）

再生加工塩

次に、再生加工塩にマイクロプラスチックが混入しやすいかを解説します。

本記事で紹介している再生加工塩は、「シママース」・「真塩」です。

参考論文は、以下の通りです。

参考論文

溶解再生法では、この天日塩を原料とし、海水等で溶解したかん水を用いて製造される。この製塩工程は、ろ過による清澄化などの分離プロセスを有するため、MPs が混入するリスクは少ないと思われる。

※MPs＝マイクロプラスチック

塩中のマイクロプラスチックの分析ja (jst.go.jp)

精製塩と再生加工塩にマイクロプラスチックが混入しやすいかを、論文から紐解きました！

日本の塩にマイクロプラスチックは入っているのか

ここから、「日本の塩にマイクロプラスチックが入っているのか」を論文から紐解きます！

いずれも、中田晴彦、原野麻衣　熊本大学大学院先端科学研究部(理)化学コースの論文

調査結果

2018年～2020年に日本で販売されていた48種類の塩のうち、5種類からマイクロプラスチックが検出された。

論文には以下の、見解が記載されています。

［食塩の製造過程でマイクロプラスチックが混入したことも考えられる］

考えられる理由は、こちらです↓

• 2018 年の調査で食塩中から検出された微小なマイクロプラスチックはウレタン製
• 2020 年に見つかった5 個のマイクロプラスチック中、2 個はウレタン製であった
  
  つまり…
  
  ▶マイクロプラスチックの検出例が少なく不明な点も多い
  食塩の製造過程でウレタンの小片が混入する可能性を検証する必要があると思われる

この記事で紹介して商品は、マイクロプラスチックが入っていないと確認できています！

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まとめ

マイクロプラスチックが入っていない塩11選と、日本の塩にマイクロプラスチックが含まれるのか解説しました。

当てはまるイラストをクリックすると、商品詳細にジャンプできます！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。